イタリア革とは!歴史と伝統の技に魅了される

イタリア革とは!歴史と伝統の技に魅了される

革といえばイタリア革が有名です。色鮮やかな色調が実にイタリアらしくモダンな雰囲気とモードの都にふさわしい素晴らしい革質で人気ですね。
メンズ・レディース問わず人気で、革バックでも革財布・革小物・革靴でもイタリア革だと好感が持て、高級でラグジュアリーなものもたくさんあり、プレゼントにも人気です。

イタリア革の人気が高いのはイタリアは伝統を重んじる名門タンナーが多く、昔ながらの製法を引き継ぎヨーロッパ中の顧客の希望にこたえるため、しのぎを削り常に新しい革質や色を世に 送り出してきました。

革を作る工程は料理に似ていてその作業はレシピを重んじます。
例えばやわらかめの赤い革を作ろうとすると、どれくらい長い期間なめし(革をやわらかくする工程)をするとやわらかくなるのか。
どのタイミングで赤く染めていくか、革を浸けておく際の温度の調節など本当に料理を作っていくかのような作業で忠実にレシピに沿って作業を進めていきます。

そのレシピこそが各タンナーごとの宝となり研究の末に導かれたレシピには各タンナーの良さや特徴がでます。レシピが豊富というのはそれだけ革の種類が多いということでイタリアの革産業の 発展を支えてきました。
そうして顧客に評価され技術力・開発力にも優れたブランド革と呼ばれる革も誕生しました。

代表的なイタリア革

ミネルバリスシオ

トスカーナ州に8世紀頃から伝わる伝統製法 「バケッタ製法」で作られた【鳴く革】

古代のタンニンなめし製法(バケッタ製法)をイタリアの革職人バダラッシィが当時の文献を読み忠実に再現。時間と手間が大幅にかかってしまうため量を作れず、そのために希少。 現在でも10世紀もの歴史を持つ昔ながらのバケット製法で作られています。革の表面にシボなどは無く、とても滑らかな革素材に仕上げられています。

「リスシオ」とはイタリア語で滑らかという意味があり、その名の通り銀面の表情には植物タンニンなめし革特有の温かみと透明感を感じさせるスムース仕上げになっています。

繊維が引きしまって密なためかなり強靭であり、擦り合わせると“キュッ”と心地よく鳴くことから鳴く革と呼ばれる銘革です。

ミネルバリスシオを揉みこんで牛革が本来持つ天然シボ(シワ模様)をそのまま活かす形で創出されているのがミネルバボックスで上品なシボ柄が人気です。