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今では珍しくなったすべて天然の素材のみで鞣したタンニンレザー
栃木レザーは1937年創業の今では珍しくなったフルベジタブルタンニンのみでなめされたタンニンレザーの名工です。
よく間違われるのが栃木県生産の革のことではなく栃木レザーという会社で作られている革のことです。つまり会社名ということになります。
栃木レザーは、昔ながらの手間のかかるなめし工程を頑なに守り続けています。
なめしには有害な薬品類を使用せず、ミモザという植物の樹皮から抽出したタンニン(渋)を含んだ溶液で長い歳月をかけてじっくりとなめす加工方法です。
なめされた革は、収縮が少なく硬い繊維で覆われ使うほどになじみ、深い色合いに 変化していくのが特徴です。
現在、日本で作られているフルベジタブルタンニンレザーは少なく、時間的コストがかかる作業のため割が合わず、クロームレザーへと変貌を遂げるタンナー(革の作り手)が多い中、「栃木レザー」は独自の技術を守っています。
「栃木レザー」という革がブランド化されているのも納得です。それに魅了され革製品に使用する革職人は多く、日本で最も 有名なタンニンレザーの名革として名を馳せています。
クオリティの高さは 日本人の器用さがもたらした努力の賜物
なめし技術の歴史はヨーロッパに一日の長がありますが、そのクオリティの高さは 日本人の器用さがもたらした努力の賜物といえるのではないでしょうか。
日本人の感性に合ったカラーリングが人気な「日本の革」
作り出すカラーは豊富で定番のブラック(黒)やブラウン(茶)だけでも数10種類にのぼります。
イタリア革などのヨーロッパの革には特別鮮やかな色の革はありますが、それはヨーロッパの気候・風土から作り出されたカラーであり、日本の革には日本人の感性に合ったカラーリングが人気の革です。
故に多くの革職人にとって扱いやすい革ということにつながり、日本製だから安心=品質の安定ということにもつながります。
オイルをたっぷり染み込ませた『オイルレザー』はさらに魅力的
「栃木レザー」の中でもじっくりとなめされたヌメ革(タンニンレザー)に、オイルをたっぷり染み込ませた栃木レザーこだわりの『オイルレザー』はさらに魅力的であり人気の革です。
使用していくにつれ徐々にオイルが溶け出し絶妙の“艶”をもたらせてくれます。 それは上質な『オイルレザー』独特の“エイジング”(経年変化)となっていきます。 これはタンナー(革の作り手)さんが時間をこだわりを持って作った上級の革だけに 訪れる(エイジング)経年変化であり、すべての革から得られるものではありません。 高価な革製品となりますが、長く使え革を育てるという楽しみを味わうことができます。
栃木レザーを最大限に活かした革小物やメンズ財布を作るブランド
札幌の革職人軍団『steal』が栃木レザーに独自にカラーオーダーしている!他にはない最高級ヌメ革。
日本の名工『栃木レザー』の本革は、しっとりとした手触りが自慢の高級オイルレザー。【CORE】シリーズは高級感があるピッグスウェードを張り合わせ、よりカラフルで個性溢れる 鮮やかなカラーリングを実現!