事前時知っておくと良い、メンズ長財布の選ぶ6つのおすすめポイント

事前時知っておくと良い、メンズ長財布の選ぶ6つのおすすめポイント

女性から男性へのメンズプレゼント(ギフト)のご参考にも!商品開発も手掛けるレザーセレクトショップ【革ee.com】代表の視点から見た、長財布のおすすめのポイントとは?

『長財布おすすめは?』ということは良く聞かれる疑問です。
幅の広い質問ですが、これは長財布に対して何かに不安を持っていて聞かれているわけで、それはどういうことを聞きたいのか? 何を気にしているのか? ということを私たち販売店は考えなくてはいけません。そこから、新しい商品のアイデアが生まれることもあり、掘り下げていかなくてはならないと思います。

長財布っていっぱい売られているけどどこが違うの?
せっかく高い値段を出して買ったのにすぐに壊れた、汚れてしまったなども含め後悔しない長財布選び、長く使いたいというポイントから、今回は述べていきたいと思います。プレゼント(ギフト)選びのお役にもご参考になれば幸いです。

「機能面」と「耐久性」

長財布なら特に大人という雰囲気があるため男性の憧れでもあります。
お気に入りの一本に出会えれば、それがあるだけで幸せな気分になれる。ぜひ、その楽しみを多くの皆様に知っていただきたいと思います。

まずは長財布を選ぶ際に大切な「機能面」と「耐久性」です。
「機能面」は使いにくさを感じないために、どの程度必要かを見極めなくてはいけません。 自分に合った機能性を持つ財布を見つけるポイントです。

「耐久性」は長く使うために財布が備わっている部分。ポテンシャルといえばわかりやすいかもしれませんが、財布にも車などと同じように作り手がどこに重きを置いて製作しているかで見えてくるものがあります。

例えば、スポーツカーだと一番大事なのは言わずと知れた「エンジン」ですよね。
エンジンを良いものを搭載して得られるものはスピード。スピードを重視すると捨てなくならないものもあります。それは機能性であり乗り心地の良さです。スポーツカーのほとんどは二人乗りなのも重量を少なくするためです。
でも高速で走るため安全面の配慮は忘れてはいけません。

スポーツカーの逆のファミリーカーだと乗りやすさを重視しているため、席の幅を大きくして車内での心地よさを大切にしています。もちろんそれぞれの良いところを取り入れているものもあります。すべて詰め込んだものはロールスロイスのように超高額な車になってしまいますが…

これは財布に関しても同じように、どこかにポイントを置いて作られています。
デザインに重きを置いているか? たくさん入る機能性か長く使える耐久性かなど良く見れば作り手、売り手側の思いが見えてきます。

ここでは「耐久性」を重んじた、10年先でも愛用できる長財布はどんな機能を搭載しているか。それによって私たちはどんな恩恵を受けるのかを考えていきたいと思います。

事前時知っておくと良い、メンズ長財布の選ぶ6つのおすすめポイント

使うほどに風格がでる長財布

「機能面」自分に合った機能性を見つける

【長財布おすすめポイント1】カード段は何枚くらい必要か

カード段の使い方は人それぞれです。 一つのカード入れに一枚ずつ綺麗にカードを入れる方もいれば、一つのカード入れに数枚のカードを入れても大丈夫という方もおられます。

長財布を持っている方は、前者の場合が多く綺麗にカードを入れる方が多い印象です。 これは長財布には二つ折り財布などより多くのカード段が備わっているため、贅沢に一枚ずつ入れることが可能でスペースがあるから入れる場合と、クレジットカードなどの磁気カードが傷つくのが嫌で一枚ずつ入れている場合があります。

傷つくのが嫌な場合は、お手持ちのカードと相談してカード段の容量に合った長財布を選ばれることをおすすめします。

【長財布おすすめポイント2】どれくらいお札が入るか?

「お札がすごく入る・容量が多いタイプ」は商品によって札入れ部分を多くとっているか、裏側にもカード段を入れたりしているものがあります。このタイプは容量が多いことを重視している、たくさん入れたいという方向きです。バッグに入れる方が多く、ラウンドファスナータイプの長財布も人気でおすすめです。

「薄型・スリムタイプ」は薄い作りになっていてスリムさを重視していて、長財布の一番下の部分が革を重ねた状態になっているもので「笹マチ」といわれるものです。横から見ると底に向かって細くなり「笹の葉」の様に見える事からこのように呼ばれています。

ジャケットの内ポケットに入れても響かないような薄さで、小銭入れが付いているものと付いていないものがあります。付いているものは「長財布」付いていないものは 「札入れ」と呼ばれます。カード段、部分、小銭入れも十分な容量があり、オーソドックスな長財布です。

長財布タイプの「札入れ」を愛用されている方は、小銭入れを別に持たれている方が多く、財布自体の型崩れがしないように小銭入れはなしの「札入れ」を選ばれているようです。 会計時に高級そうな札入れを内ポケットからスッと出すというのは大人の男性の格好よさを感じます。

「耐久性」長く使えるかどうかを左右するポイント

【長財布おすすめポイント3】ファスナーは滑らかにすべるか

長財布の「耐久性」で大事な部分、壊れやすい部分に多いのが小銭入れ部分のファスナーです。ここがいいものを使っているか、そうでないかで使用感が大きな違いが出てきます。ファスナーの代表格と言えば日本が世界に誇るYKK社の 「エクセラ」フランスriri社の高級ラインファスナーも人気です。

さて何がいいかと言いますと単純に「滑らか」なんですよね。滑り心地がいい!会計時にもちろん楽ですし、なにより心地いいんですよね。一度使えば本当にくせになる。人間は心地いいものを使ってしまうとまたそれを使いたくなる、だから財布をよく知っている方は 高級なファスナー、特にYKK社の「エクセラ」にこだわります。長財布を購入する際に、まず「エクセラ」が搭載されているかどうか。で探す方もおられます。

もちろん「エクセラ」などの上質なファスナーは、長く使用してもファスナーが噛んだり、開閉しにくくなるということがないように設計されています。たとえば良いタンニンレザーで作られた財布だとエイジング(経年変化)が楽しめます。

財布と一緒にファスナーも長く心地よく愛用してほしいとの願いが作り手の思いの中にあって、そのためには早く壊れてしまう可能性があるファスナーより良いファスナーを搭載する。それがこだわりのある革職人の自然な流れになります。

事前時知っておくと良い、メンズ長財布の選ぶ6つのおすすめポイント

滑りが良いエクセラファスナー長財布

【長財布おすすめポイント4】よく使う箇所に2度縫いしているか

長財布の「耐久性」で大事な部分、よくある修理依頼ですがよく使う箇所の糸のほつれです。財布は札入れやカード段など構造的に革を張り合わせて作られていますので、どうしても張り合わせ部のよく使う箇所に負担がかかります。箇所的にはお札をしまうときにマチが引っ張られる左右の部分やカードを出し入れするカード段の縫い目などです。

この部分を補強しているかで耐久性は大きく変わります。手縫いでは二本の糸をクロスするように縫っていきますので、一か所がほつれても糸がポロポロと取れてくるということはありません。これが手縫いのメリットであり、時間を掛けて縫っていく革職人の技がもたらす功績です。

ミシン縫いですと一度ほつれてくると取れてくるということがあり、それを防ぐためによく使う箇所を2度縫いしているかという点が大事になってきます。長らく使ってもほころびが出ないようにと革職人からの配慮がうれしいですね。

【長財布おすすめポイント5】革質はやはり良いものを

やはり一番大事なのは革質になるかと思います。革質が良くないと少しの傷や汚れも目立ってしまいお手入れしても綺麗にならないなどがあります。長く愛用するということで考えれば植物性のタンニンのみでなめされたフルベジタブルタンニンレザー(ヌメ革)が良いかと思います。フルベジタブルタンニンレザー(ヌメ革)の良いところはエイジング(経年変化)が楽しめるということです。

その中でもオイルが革の中に浸透した「オイルレザー」はしっとりとした触り心地に艶やかな上品な光沢があります。使い込むにつれ、浸透したオイルが徐々に溶け出し、艶が出てきて新品の時より素晴らしい状態になっていき「革を育てる」という楽しみを味わうことができる革です。

また、革は爪傷などで傷がつきやすいのですが、指先でこするとオイルが溶け出し傷も目立たなくなります。これがオイルレザーの利点であり最大の特徴です。

【長財布おすすめポイント6】コバ磨きの大切さ

コバ磨きとは、革の切り口の処理方法のひとつ。コバ磨きを行うと、見た目が美しくなり、耐久性が増します。コバ磨きが丁寧にされていないと使っているうちにコバ部分が割れてきたりして良くありません。

コバ磨きの美しさによってどれだけ丁寧に作られているか、そして職人の腕がわかってしまう部分です。コバ磨きは時間と手間と愛情を注ぎ込む職人技の世界です。時間を掛けて丁寧に作られているほど、長く使っても滑らかで艶がある美しいコバになっていきます。

「made in japan」 日本の職人が作る国産革製品の品質は素晴らしいものが多く、それを知っていただければと思います。

事前時知っておくと良い、メンズ長財布の選ぶ6つのおすすめポイント

日本の職人が作る国産長財布

【長財布おすすめポイント7】まとめ

今回は『長財布 おすすめは?』という話題に触れましたが、いかがでしたでしょうか。革の長財布は上質なものを選ぶと必ず応えてくれ、何年も同じ時間を過ごすことができます。ぜひ、皆様にもお気に入りの長財布が見つかればと思います。