革製のメンズ長財布。確かな品質の日本製はココが違う!

確かな品質の日本製はココが違う

革製のメンズ長財布。海外のハイブランドやインポートブランド、国産のメーカーなど、ありとあらゆるデザインや生地、価格帯のものまでたくさんありすぎて迷ってしまいますよね。

購入した長財布のどこに惹かれて購入の決め手になっているのでしょうか。もちろんそこには「日本製」ということも大きなキーワードになっていることもあります。その人はただ日本製というだけで購入したのでしょうか。おそらく違うと思います。日本製という響きからイメージされる「日本らしさ」ということもあるでしょう。

では「日本らしさとは何なのでしょう」。もっと言えば「日本製に何を求めているのでしょうか」。「海外の人は日本製の何に魅力を感じているのでしょうか」「日本人は何が良くて日本製を購入しているのでしょうか」日本製を突き詰めていくと色々なことを考えさせられます。

日本に住んでいながらわかっていなかった部分も多くあると思います。今回は、愛国びいきも交えながら日本製のメンズ長財布について考えていきたいと思います。

Made in Japan(メイド・イン・ジャパン、日本製)とは?

日本で製造された製品であることを示す表記である。とあります。
さらに「なぜ評価が高いのか?」と見てみると、日本製品は、構造的な堅牢性や安全性はもとより、製品の出荷前検査なども高水準であるとされる。この要因として、繊細な部品を多く取扱う精密機器の組立てや、高度な加工技術を求められる航空宇宙向け機械の設計・製作と言った作業が、巷に於いて「神経質」かつ「手先が器用」とも言われる日本人に好適な為だと思われる。とあります。要約すると…
「神経質」かつ「手先が器用」な国民性により高水準な製品化を得意とする

こういったところでしょうか。では「神経質」かつ「手先が器用」な国民性はどうして?いつから?培われたのでしょう。

しばらく考えて意見が浮かんだのですが、私は結構歴史が好きです。全然関係ない話ですね。
時代物のテレビや本などで感じることは日本は遥か昔から縦社会です。21世紀のデジタル社会になってもそうです。

誰かが支配してそれに服従する人がいる。いつからそうなったからはわかりませんが、卑弥呼の時代にはすでにそうでした。それを考えると偉い人に物を献上する場合、当然自分が一番良いと思うものを出しますよね。誰も家に余っているものを出しませんよね。

自分で作れない場合は人に頼む。昔から手先が器用な人は近所に必ずいます。その代償として賃金を払う。その人はそれを生業にしていって業を磨いていく。お偉い人が使うものなので当然、製品チェックも怠りません。その細かさは毒見係をしていた人もいるほどです。あの人たちは生まれ持って舌が良く(今で言うソムリエのようなものでしょうか)毒が入っているか、腐っていないかの点検をします。超一流の料理人が作ったものでも、もしもというのは存在します。

もうお分かりだと思いますが、古代からの縦社会と偉い人への貢物の歴史が今日のメイドインジャパンの原点だと思います。お殿様や大名様がいなかったら全く違ったものになっていたかと感謝しなくてはいけませんね。。

日本製のプライド。真似できないこだわりの宝庫

製品を丁寧に作り上げてそれで問題ないかチェックする。日本製のプライドはこのように守られてます。それは長財布でも同じで海外品には真似できない細工(装飾)の宝庫なのです。昔から男性の持ち物には細工(装飾)が施されていて、それをしたからといって製品には直接関係ありません。装飾(飾り)ですので。

でもどうしてその部分に装飾を施しているかというと、多くは堅牢性を補うためです。素材の弱い部分。もしくはよく使って消耗が激しい部分などを補強する目的です。それを飾りにしてしまうなんてなんとも粋な心意気なのでしょうか。

代表的なのが刀の鞘の装飾、着物や帯の装飾、そして畳のへりもそうです。正直なくても機能的には問題ない部分に価値を見出し誇りをかけるのが日本人なのでしょう。

長財布でもそれは同じで、確かな品質の本物志向の長財布だとそういった細工(装飾)が付いていて、作った革職人のプライドを感じさせる部分でもあります。

革の吟味。素材に対するこだわり

素材はモノ作りに置いてもっとも重要な部分です。したがって素材選びは良質な長財布を作る上で大切な作業です。ですが素材を知っていないとそれは叶いません。

革を吟味する確かな知識。それが一流の革職人に求められることです。革を知って最大限に引き出すというのが大切になってきます。

コバ磨きの重要性

確かな品質の日本製を購入する利点は長く愛用できるということにつながります。
長財布にとって耐久性が求められるのは主に革の端部分です。革の端部分は切りっぱなしでは、ぼそぼそしてきたり汚れてきたりします。

それを補うのが端処理で上質な革にのみ施されるのがコバ磨きという手法です。コバ(革の端部分)を磨いて綺麗に細工(装飾)していくという革職人のこだわりの技です。ここが丁寧に磨かれていないと使っていくうちに次第に元の革部分が見えてきます。

長く愛用する部分にはとても重要な部分で革職人のこだわりが詰まっています。

ファスナーなどの細部に良質なものが使われているか

ファスナーは長財布にとって最も重要な部分です。毎日何回も使う部分ですので。
日本製のYKKは世界に名立たるファスナーブランドです。ファスナーにももちろん高いものから安いものまでランクも様々に販売されています。

高いものはもちろん滑りがよく使い心地も良いものです。本当に全然違います。ですが安いものだと引っ掛かりがあったり使ってしばらくしたら不調になってきたりします。

長財布を商品化するとき、選びは大切で良い物を使うとその分長財布自体の価格も高くなりますが、長く愛用できるという日本製のプライドをかけるのだったら良いファスナーを搭載したいですよね。

究極の装飾、念入れ

念とは革の際部分に引かれた線の事をいいます。
一見気付きにくい部分ではありますが、念を入れることによりシャープな印象になり高級感にも差が出てきます。

熱を加えてゆっくりと念を引いていきます。こうすることにより、革が焼き閉まり強度も増してきます。なくても長財布自体には影響のない装飾ですが、高級感に確実に差が出る日本製ならではの技法です。

革職人とって時間のかかる作業で日本製の長財布でも高級品にしか見られない、インポートものや安価な長財布には見られない高級装飾といえるでしょう。こだわりの日本製が垣間見える部分でもあります。

このように日本製には作った人の誇り(プライド)が探せば見つかるようになっているものが多いので、こだわりを発見する喜びも楽しいかもしれません。日本人に生まれてよかったと感じられる見事な製品をこれからも生み出していかなくてはいけませんね。