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大手百貨店、販売のプロに聞いた!長財布を見極めるポイント(3)日本製であること

【本当に高品質な長財布はココでわかる】 VOL3

革の長財布を見極めるポイントはどこ?
大手百貨店の革小物担当の方とお話しを伺った時の意見をもとに、販売のプロはどこを見ているか?!、おススメする理由は?など一目でわかるポイントをご紹介。

見極めポイント<3>日本製であること

日本製であること made in japanは何がいいのか?

小銭入れ部分のファスナーです。 ここがいいものを使っているか、そうでないかで 使用感が大きな違いが出てきます。 ファスナーの代表格と言えば日本が世界に誇るYKK社の 「エクセラ」フランスriri社の高級ラインファスナーも人気です。

日本製の長財布であることのすばらしさのポイントは技術力もさることながら、品質の見極めのチェックが厳しい。つまり仕事に厳しいということ。またはそれを誇りにしているということです。

技術だけなら海外品でもいいものは多数ありますが、問題はそのチェック体制にあるようです。

海外品だとなかなかそうはいかず、どうしても商品の見極めのチェック体制が甘いということになります。これによりなかなか同じ品質のものが保てず、何個かにひとつで良くない品質のものがでてきたりします。

手仕事を重んじる文化が根付き、それをわかってくれるお客様がいるというのは本当にすばらしいことですね。

手縫いなら革職人の自信の表れ

手縫いの財布なら本当に最高級長財布と見て間違いないでしょう。
なぜなら手縫いはミシンに比べて圧倒的に縫う時間が掛かり、長財布なら縫う箇所も多いのでひとつ長財布を作り上げるのに数時間かかります。一日に作れる個数もわずかということになります。 それなのに手縫いで長財布を製作するというのは、自信の表れということになります。

いきなり縫うわけではなく、目打ちと呼ばれる道具で穴をあけてからの縫製となる点からも時間のかかる作業というのが伝わるかと思います。

それと手縫いの技術的なメリットとしては、糸がしっかりと交差して縫っているので、万一糸がすり切れてしまっても縫い目がすぐにほどけてしまわない丈夫さがあります。
大量生産ができないということで値段は高いですがその価値は十分にあるでしょう。
革職人が作る革製品のステッチを見ていただければ、すばらしく美しいステッチに魅了されるでしょう。

ミシンで硬い革を縫い上げるには相当な技術力が必要

先に手縫いの素晴らしさをお伝えしましたが、ミシンも実は相当な技術力が必要なんです。
硬い革を縫い上げるのは大変難しく専用のミシンを使いこなせる熟練の技を持った革職人でないと務まりません。まっすぐ縫うなら簡単ですが長財布の場合、カード段やファスナー部など数か所にも及ぶ厚みや段差をまっすぐ一目の狂いなく縫っていくのは熟練の技です。

ランドセルはその極みで技を積んだ革職人でも作ることが大変難しいミシン技師の憧れのようです。

パーツが多いということはそれだけ縫い合わせるのが困難ということになりますからね。
手縫いやミシンの技法についてては奥が深いので、またいつか特集ページで書きたいと思います。

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