小銭入れありでも薄い長財布を実現した。形状工夫の長財布とは?

小銭入れも札入れも取り出しやすくて薄い長財布の工夫とは?

近年、長財布をバッグの中に入れて持ち歩く男性が増えたとはいえ、やはり一番多いのはスーツの内ポケットに入れて持ち歩くというスタイルです。

この内ポケットに財布を入れる場合、ある条件を満たしていなくてはいけません。それは
薄い長財布であることです。

これは単純な理由で薄くなければ胸は膨らんで見えるし、財布自体も重くなりがちです。内ポケットに入れて持ち歩く紳士はここを一番にこだわります。

各メーカーもそれはもちろんわかっていて薄く使いやすく設計していきます。
ですが革生地自体を薄くしすぎると耐久性が損なわれ、破れるという危険性が伴います。そこで表には革を使い裏側(中張り)には布生地を使っているケースも多く、布生地は薄さと生地自体の安さから利益率も上げてくれるメリットがあります。

高級革を使い、ほぼその革だけで薄い長財布が作れたらというのが制作者にとっては頭を悩ます部分でもあります。

形状工夫により薄い長財布を実現

私たちの新商品の長財布の中で薄い長財布を実現できたものがあります。今日は宣伝にはなりますが自信を持ってお伝えできる薄型長財布ですので、少しの間お付き合いください。

形状工夫とはひとつのマチの中に札入れと小銭入れを同居させているというものです。最初思いついたときは「やった!」と思うほど、ちょっとした発明気分でしたが後で調べたら他にもありました。

小銭入れありでも薄い長財布を実現した。形状工夫の長財布とは?

通常、札入れには札入れの部屋といえるマチがひとつ与えられていて、ファスナー付きの小銭入れにも同じようにマチが与えられています。この設計ではマチは当然2つになり厚みも2倍になります。

これを、ほぼ同じ容量が入る長財布として工夫したのがひとつのマチで札入れと小銭入れを同居させるという設計でした。でも実際に使ったことがないタイプなので使いやすさが心配でしたが、試作品が上がってきて何回か使っただけですぐに問題がないということは誰が使っても明らかでした。

小銭入れも多く入れば使いやすさはあるでしょうけど、入れすぎると重くなり内ポケットに入れる設定では問題なく、札入れもしょっちゅう何十万も入れている方はもっと厚みのある長財布を買っていただくとして、薄さスリムさを重要視しました。

スリムであるということはデザイン的にも見た目にもスマートに見え、男性的な色気もある薄い長財布に仕上がったと自負しています。6月頃にはデビューしますのでお楽しみに!

あっ最後に、この長財布の革は「ロロマレザー」というロウ引き革で、伝説のジュエリーデザイナーだったチャールズロロマから名前を取っていて、使えば使うほどに宝石のように艶が出て光り輝く革なのです。