革について「保管の仕方」：about leather

革製品は使えば使うほど、その人に馴染んで、さらに良さが増してくるものです。
永らく使い続けるためにも、こまめにお手入れするようにしましょう。

保管の仕方について

革の大敵である｢カビ｣を防ぐために、バッグなど使用後はなるべく陰干しし乾燥した状態で保管するようにしましょう。
財布など小物はなるべく湿気の少ない場所を選んでしまっておいてください。

カビは一時的にふきとって目立たなくすることはできますが、カビ菌が根を生やしていて再び生えてくる恐れがありますので、日常の予防が大切です。

バッグなど型くずれを防ぐためには…

型くずれを防ぐためにバッグの中に詰め物をするのも効果的です。
その場合はインクがつく恐れがある新聞紙より、無地の紙やクッション素材のようなものがいいでしょう。

ヌメ革の特徴

耐久性は十分！でも傷がつきやすい

ヌメ革はその加工法上、他の皮革に比べて繊維の目が詰まっているため非常に丈夫です。
少々荒い扱いをしても革自体が大きく損傷することなく、お手入れをしていれば数十年単位で使い続けることが可能です。
ヌメ革は表面加工をせず革が持っている本来の質感や艶を楽しむことのできる革ゆえに、革の表面の傷はつきやすいのです。爪があたったり、ちょっとこするだけで簡単に傷がついてしまいますが、使い続けるうちに手の油や革自体から出る油により目立ちにくくなり、味わい深い革になっていきます。
人によって使い方がさまざまなように、同じ革でも人によって変化するの色や雰囲気に違いが出るのがヌメ革の最大の魅力です！

使い続けることで、味わい深くなるエイジングの魅力

革は人の肌と同じで、一つとして同じものは存在しません。そして、それを使っていく人にもよって、その経過は変わってきます。その革の経年変化が「エイジング」です。
ヌメ革は革の繊維がびっしりと並んでいるためハリがあり、おろしたての革の製品本体にもハリがありボリュームがある感じがしますが、使い続けることで繊維がほぐれて革がくったりしてきますので、革製品もくったり感がでて手に馴馴染んでいき、革の色も深い色へと変化していきます。
ヌメ革は育てていく事ができる革、人が使っていく事によって、使い初めとは違う使う人それぞれの表情をみせてくれます。革特有の独特な味わいやが出てきます。

動物そのものの革だから革ごとに個性がある

ヌメ革は表面加工がされていない生の革です。そのため、革の元となった動物それぞれの個性が残っています。生きているときにできた傷痕、血が通っていた痕がバラ傷や筋となって残っています。これらは本革であるフェイクにはない生きた証、本革である本物の証です。傷などは使ううちにエイジングにより目立ちにくくなり味わいになっていきます。

水に特別弱いので水濡れに注意！

ヌメ革については、表面が加工をされていないので、水に特別弱いことで知られています。特に使い始めは水に濡れるとすぐにシミになってしまうので、ある程度使い込んで革自体から出る油により自然の保護膜でコーティングされるまではご注意くださいませ。
しかし、年数を重ねると水シミで色が濃くなってしまった部分は、エイジングにより目立たなくなります。

↑ GOING UP ↑