メンズ長財布のエイジング/経年変化とは?

メンズ長財布のエイジング/経年変化とは?

エイジング/経年変化とは?

エイジングとは植物タンニンなめしのみでなめされたナチュラルタンニンレザー(ヌメ革)にのみ得られる革の経年変化のことです。クロームレザーのように薬品を入れずに、昔ながらの天然製法で作られた革は時間の経過とともに、質感と色が変化していきます。 変化をもたらす原因要素は…

「手の脂」と「日の光」です。

手の脂とは、使用される方が毎日触れることにより革に浸みつくことになります。
また、油分は革の繊維を、時間とともにほぐし、柔らかくする性質がありますので、使っていくうちに徐々に革がやわらかくなり手に馴染むようになっていきます。

よく「革は最初は硬いけど使っていくうちにやわらかくなっていく」といわれるのは、この作用からくるものです。

エイジング/経年変化が起きてくるもう一つの要素の「日の光」は日焼けのことです。日光は、財布の革に染み込んだ油分を酸化させ、革の色は深い色合いになっていきます。これは人の肌でもいえることで、日焼けしてしばらくすると黒くなってくるのと同じです。

革の種類によってエイジング/経年変化が違うということ

先程も述べましたが、クロームレザーはエイジング/経年変化がなく、コンビ(混合)なめしといわれるナチュラルタンニンレザー(ヌメ革)とクロームレザーの良いところをミックスした革は、なめす工程で薬品を一部使用していますので、エイジング/経年変化を楽しむことができます。 ナチュラルタンニンレザー(ヌメ革)よりエイジング/経年変化のスピードが遅くじっくりとエイジングを楽しむことができます。ふと気が付いたら革の表面の艶感が増しているなんてこともありますので、楽しみな革です。

ナチュラルタンニンレザー(ヌメ革)の中でも元々の革の原産地、革の部位、各タンナー(革の作り手)のなめしの方法、オイルの入れ具合などによってエイジング/経年変化は全く違ってきます。

ウイスキーの製法に例えるなら、同じ原料を使っていても酵母の種類、漬け込む時間などによって味が変わってくるのと似ています。違うものができるということは私たち消費するものにとってはうれしいことでもあります。

革によってそれぞれのエイジング/経年変化は違ってきますが、使えば使うほどに手に馴染むようにやわらかくなり、艶感が増し、深い色合いになっていくというのは同じです。

色がついている革とナチュラルタンの場合

ナチュラルタンというのは染料が入っていないヌメ革のことで、わかりやすいのはルイヴィトンのモノグラムのバッグの持ち手の部分に使われている革です。色白な肌色のような色から年月が経ってくるほどに飴色に変化してくる革素材そのものを楽しめるヌメ革です。

ただ、ナチュラルタンのヌメ革は数多くのタンナー(革の作り手)が生産していて、品質に差があります。これは一般の人が見てもわかりにくく、通常の工程を短くして作られているので、エイジング/経年変化も良くありません。値段は正直ということでしょうか。

色がついている革というのは、ナチュラルタンに染料を入れて色付けをしているヌメ革です。購入されたときの色から、より深く艶を増した色合いにエイジング/経年変化していきます。

良い革を使ったメンズ長財布の良さとは?

「一生使えるメンズ長財布>」とまではいかずとも、良い革を使ったメンズ長財布はかなりの年月良い状態のままで楽しめることができます。

良い革とはタンナー(革の作り手)がこだわりと時間をかけて、じっくりとなめされたナチュラルタンニンレザー(ヌメ革)で日本製/国産の革職人が丹精込めて作り上げたメンズ長財布は有無を言わず素晴らしい長財布と言えるでしょう。

オイルレザーのエイジング

メンズ長財布のエイジング/経年変化とは?

【FRIZONE CORE – 靴べらキーホルダー】左は半年使用、右は2年使用

革好きの方に人気の「オイルレザー」聞いたことがあるかと思いますが、植物タンニンなめしのみでなめされたナチュラルタンニンレザー(ヌメ革)にオイルをたっぷりと浸み込ませた革のことです。

この革はエイジングレザーともいわれるほど、エイジング/経年変化が素晴らしく、見事なまでに艶感を増します。オイルレザーであるがゆえに少々の傷なら手で揉むだけで、中のオイルが溶け出しわからなくなります。

この艶感が人気でイタリア革のブッテーロやミネルバリスシオ、日本製/国産の栃木レザー などもよく知られています。ブランドレザーといわれる所以ですね。

お手入れをすると更に艶感が増すという意味

革用クリームや布などを使って長財布をお手入れすると艶感が増し、見栄えも良くなります。

これは「潤い」がもたらすエイジングケアです。女性のお肌でもエイジングケアの化粧品というのは良く聞きますが、革でも同じです。乾いた肌に潤いを与えると光沢が増し長財布自体も長持ちします。

コバ部分も長年使っていくと乾きによるヒビ割れなども起こしやすくなりますので、定期的にお手入れをされて革に潤いを与えてあげることをおすすめします。

まとめ

長財布のエイジング/経年変化のメカニズム、こまめな革のお手入れからくる潤いレザー。 エイジング/経年変化は高級革がもたらす恵みとも言えるものですので、ぜひ、皆様にも体感していただければと思います。エイジングレザーは消耗品には珍しい体感型の持ち物として貴重なアイテムなのです。

「エイジングを楽しむ長財布」売れ筋ランキング