総手縫いで仕立てられた札入れ。人気の秘密に迫る!

総手縫いで仕立てられた札入れ。人気の秘密に迫る!

今回は【革ee.com】の革職人が丹精込めて製作するこだわりの革製品の紹介です。Vol,3はLutece/高橋秀行氏のメンズ【長財布タイプの札入れ Lisse Slim】です。

イタリア革:ミネルバリスシオの持つナチュラルな風合いを生かすため、あえて床面を見せたデザインに仕上げています。 人気の秘密は何なのか? 革職人こだわりの世界に迫ります。

イタリア革:ミネルバリスシオ

国産/日本製のレザーからイタリア革などの海外の革と数多くの革を使って製作してきた革職人:Lutece/高橋秀行氏が、その滑らかさと風合い、エイジング<経年変化>の素晴らしさに魅了されたイタリア革:ミネルバリスシオ。

ミネルバリスシオ革は牛のショルダー部を使用し、手なめし・手染めで仕上げた古代のタンニンなめし製法(バケッタ製法)を引き継ぎ、現在でも昔ながらのバケット製法で作られている植物性のなめし剤にみで作られたタンニンレザー(ヌメ革)です。 時間と手間が大幅にかかってしまうため量を作れず、そのために希少で高価な革です。

特別な牛脂オイルを革にたっぷりと浸み込ませ、艶感あふれる「オイルレザー」に仕上げられています。

ミネルバリスシオ革の魅力はは、一度浸透してしまうとオイルが抜けず、ほぼ永久に潤いがあって艶がある革質を楽しむことにあります。 オイル入れなどのメンテナンスを必要とせず、本格的なタンニンレザー(ヌメ革)が初めての方でも楽しんでいただけるエイジングレザーになっています。

通常は使わない床面をデザインに

メンズの長財布タイプの札入れ:Lisse Slimは一枚革を二つに折った贅沢な作りになっています。なぜ、贅沢かといいますと革の大きな面積を必要とするからです。革は、元々生き物だった皮を使用しているために傷や血管の跡、シワや虫食いなど多くの使えない箇所があります。

イタリア革:ミネルバリスシオは滑らかなスムースレザーの味わいを大切にした革なので、それらを隠すことは不可能です。つまり悪い部分を使わず良い部分だけの大きな面積を必要としているためです。

贅沢な作りは、実はもうひとつあって革の床面(裏側)をそのまま見せているという点です。革の床面(裏側)は長財布のフタ部分を開けた時に見える部分で、通常この部分は張り合わせたり、カード段を追加したりしていますが、Lutece/高橋秀行氏はイタリア革:ミネルバリスシオの良さを際立たせています。

ほとんどの革の床面(裏側)部分は綺麗でなく見栄えも悪いため、使用することはありません。イタリア革:ミネルバリスシオは床面(裏側)部分にも革の繊維がびっしりと詰まっていて、染料も綺麗に入っているので綺麗です。 その綺麗な床面(裏側)部分をナチュラルな風合いそのままのデザインにしたのが、長財布タイプの札入れ:Lisse Slimです。

もちろん床面部分は革職人が滑らかになるよう磨き上げ、使っていくほどに表面だけでなく床面もエイジングしていきます。すべては素材感を生かした財布に仕立てるためのこだわりです。

長財布タイプの札入れは「薄い」ということが最優先

カード段を6弾と少なめに設計しているのは、メンズ長財布タイプの札入れはジャケットの内ポケットに入れる方が多く財布自体が薄いということと、重くならないようにということを重要視しているからです。

カードは入れた分だけ重くなりますし、厚みも増してきます。 よりスマートに、よりスタイリッシュに持っていただきたいとの思いから薄いメンズ長財布に仕上げています。

「一生使える長財布」とはよく耳にする言葉ですが、小銭入れなしの長財布タイプの札入れはお札とカードだけの収容ですので、普段のお手入れをしながら大切に使えば一生とはいかなくとも、長く愛用できる長財布として活躍してくれそうです。

革職人こだわりの手縫いの技

長財布タイプの札入れ Lisse Slimは男性向けの長財布では珍しい革職人こだわりの総手縫い仕上げとなっています。手縫いの良さは一か所の糸がほつれてしまっても、そこから糸がほつれてくることはありません。これは手縫い独特の良さで一本の糸の両端に針をつけて、二本の針をクロスするように縫っていく工程にあります。手縫いの利点でありミシンとは異なる点です。

機械はできる限り使用せず時間と手間をかけても手縫いにこだわる高橋氏の姿勢が表れています。こうして作られた作品には手作り独特の温かみが感じられます。

総手縫いで仕立てられた札入れ。人気の秘密に迫る!

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美しく磨き上げられたコバ

コバ磨きとは、革の切り口の処理方法のひとつ。コバ磨きを行うと、見た目が美しくなり、耐久性が増します。このコバの美しさによってどれだけ丁寧に作品が作られているか、そして職人の腕がわかってしまう部分。革職人Lutece/高橋秀行氏が特にこだわり、時間と手間と愛情を注ぎ込む職人技の世界です。

まとめ

イタリア革:ミネルバリスシオの持つ素材感を大切にし、手縫いによる温かみのある長財布に仕立てられた長財布タイプの札入れ Lisse Slim。
今まで数々の財布を使ってきた大人の男性に体感していただきたい、自信を持ってお届けする長財布です。